お産(分娩)について
はじめに
妊婦さんへお伝えしたいこと
「お腹の中に赤ちゃんがいることを常に自覚して行動すること」がとても大切です。
お母さんのストレスは赤ちゃんにも悪影響を及ぼします。妊娠中、お母さんは肉体的にも精神的にも健全でいなければなりません。妊娠中から、妊婦さんとご家族が赤ちゃんの絆を確立するために「語りかけることの大切さ」をアドバイスさせて頂いております。
赤ちゃんからのサイン
- 陣痛が規則的に10分以内にくる
→1時間に6回以上が目安 - 破水した
以上のどちらかに該当する場合は、すぐに入院の準備をして頂きます。必ず当院へ電話してください。
その他、出血・腹痛など気になることや不安なことがありましたら、遠慮なくご相談ください。
旦那様(ご家族の皆さま)へ
赤ちゃんをお腹に宿している奥様が快適に妊娠期間を過ごせるように、サポートしてあげてください。
- 重いものを持ってあげる
- 優しく声をかけてあげる
など、日常生活を共にする上で、些細なことで構いません。
ストレスは妊婦さんにとって天敵です。ケンカなども極力しないように心がけましょう。
- お身体への負担を最小限にしてあげる
- 精神的不安を取り除いてあげる
育児はすでに始まっています。積極的に参加していきましょう。
自然分娩について
当院では、基本的に自然分娩になります。
経産婦の方で、前回の分娩が痛くて大変だったという方にはリラックス出来る「和痛分娩」のご相談も承っております。
麻酔分娩を希望される方
当院では、
- カクテル麻酔
→陣痛が強くなってきたタイミングで注射し、出産時は吸入麻酔・静脈麻酔で痛みをとる方法です。痛みと緊張を和らげます。 - 硬膜外麻酔
→現在、全国版で報道された「無痛分娩」の多くの事案に関連して、日本産婦人科医会・学会の提言待ちです。(当院では現在停止しています)
以上の2種類が提供できますが、事前にしっかりとご説明させて頂いた上で検討していきます。
帝王切開
帝王切開も承っております。緊急時は周産期センターに搬送になる場合も御座いますので予めご了承ください。
立会い分娩について
安産の場合は基本的に可能です。念のため、事前にご相談頂けると幸いです。
※分娩が重なった場合はできなくなることがありますのでご理解ください。
<注意>
立会い分娩中、体調不良になる旦那さんも少なくありません。
事前にお二人でご相談ください。
子連れ出産
お子さんの宿泊が必要な際は、事前に相談ください。
里帰り出産をご希望の方
お電話にてご案内
当院で「里帰り出産」をご希望の方は、事前にお電話にてご案内させて頂きます。
経産婦の方は32週まで、初産婦の方は34週までにご相談ください。
出産予定日が確定したタイミングでご連絡頂けるとスムーズです。
入院施設が限られている兼ね合いで、ご希望に添えない場合も御座いますので予めご了承頂けると幸いです。
初診時の持ち物
- 健康保険証
- 母子健康手帳
- 紹介状
以上のお持ちください。
お産までのながれ|妊婦健診
初めての診察〜12週
健診頻度:1〜2週間毎を目安に
初診時には、尿検査を行い、妊娠反応の確認をさせて頂きます。陽性反応が出た場合は、超音波で子宮内の妊娠であるかを確認させて頂きます。
妊娠が確認できましたら、妊婦健診のご案内をさせて頂きます。妊娠初期の段階で、1年以内に子宮がん検診を行っていない方は、各種検査を実施させて頂きますので宜しくお願い致します。
※ 妊娠8〜10週あたりには、出産予定日が確定されます。
12週〜23週
健診頻度:4週間毎を目安に
毎回の診察で、
- 血圧測定
- 体重測定
- 尿検査
- 胎児超音波検査
を実施いたします。
12週頃を目安に血液検査・クラミジア等の検査を行います。
※ 「母子手帳」と「妊婦健診受診票」が交付されます。
初めての健診までに、お住まいの市役所(区役所)で、母子手帳と妊婦健診受診票を受け取りましょう。
受け取ったらすぐに、氏名・住所などの情報を記入してください。
24週〜35週
健診頻度:2週間毎を目安に
同様に、
- 血圧測定
- 体重測定
- 尿検査
- 胎児超音波検査
を実施いたします。
貧血・血糖検査など、妊婦さんのお身体の状態に合わせた検査を行なっていきます。
NST(ノンストレステスト)
28週では、陣痛が来る前に子宮の収縮(お腹の張り)がない状態でNSTを行います。
赤ちゃんが元気かどうかを検査させて頂きます。
- 胎児心拍(赤ちゃんの心拍数の変化)
- 胎動(赤ちゃんの自発的な運動)
- お腹の張りの状態
以上を確認いたします。
35週~40週・40週〜
健診頻度:1週間毎
同様に、
- 血圧測定
- 体重測定
- 尿検査
- 胎児超音波検査
を実施いたします。
36週~出産までは、毎週、児心音とお腹の張りを診させて頂きます。
入院のご案内
入院について
通院(妊婦健診)で様子を診させて頂きながら、入院時期が近づいてきたらお知らせいたします。
- 陣痛が規則的に10分以内にくる
→1時間に6回以上が目安 - 破水した
以上のどちらかに該当する場合は、すぐに当院まで電話してください。
入院期間
正常分娩 | 7日間(ご希望により、前後調整可能です) |
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帝王切開 | 約10日間 |
入院中のお食事
お食事は家庭的で温かいものをお出しするよう心がけております。
お子さまの「付き添い食」についても、できるだけご希望に添うようにご準備させて頂きますのでご相談ください。
母児同室
原則的には2日目以降ですが、ご希望に応じて変更可能です。お気軽にお声がけください。
医院内での取り組み
妊娠中から、母親教室にご参加頂き、育児相談や母乳相談を承っております。また、腰痛・恥骨痛などに対しての骨盤ケアも実施しておりますので、お気軽にご利用ください。
産後は母乳育児のためのマッサージ指導をはじめ、分娩後の浮腫(むくみ)の軽減やリラクゼーションを目的としたアロマテラピーをご案内しております。
お部屋のご紹介
個室
個室
特別室
出産費用について
分娩・入院の費用
入院前の予約金はありません。
自費分娩の場合
分娩日を入れず、6日目退院では自己負担が4万円前後になります。(※ 5日目退院の場合は、さらに低価となります。)
保険治療分がある場合(新生児の黄疸等の治療も含む)は、さらに低価となります。
治療費は地域によっては、戻ってくる場合もありますので、詳しくは当院までお問い合わせください。